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Channel: ナチュロパスなみのBeyond Naturopathy
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本物のホームレスとホームレスもどき

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メルボルンのシティー内にはホームレスの方が多いです。

ゴールドコーストとかでホームレスを見かける事がなかったので、引っ越した当初はさすが都会だわあ…なんて思っていました。

最初の頃は、ホームレスの人の足元に置いてある、お金を集めるための帽子や缶などにこまめにお金を入れていました。

でもあまりにも人数が多いですし、シティー内に住んでいると全員にあげるというのはとても無理。

オーストラリアって社会保障がしっかりしているので、公立の病院等での診察や治療費は基本的にタダです。

医療費は基本的には無料。

でも公立のところは混んでいますので、そういう場合はプライベートの保険に入って私立等の病院等に行って治療費等をカバーしてもらう事もできます。

基本的にオーストラリア人、もしくは永住権を持っていれば、Doleというのがもらえます。
日本でいう生活保護みたいなものなのですが、これ働いていなければ(仕事を探しているけど見つからないという意志を見せれば)永久的にもらえます。

結構な額をもらえるものですから、だからオージーってレイジーになるのよね。

働かなくてもお金はもらえるもの、という潜在的な意識が彼らを怠け者にしているのだとつくづく思います。

もちろんそうじゃない人も沢山いますよ。

でも働き者は絶対に日本に住む日本人の方が比率が高いですね。

ですのでね、オーストラリアには本当はホームレスっていないはずなんです。

都市部には結構Public Housingというものが建っていまして、経済的に苦しい人たちや移民でまだ仕事がない人たち、生活保護をもらっている人たちが優先的に入居出来る、公団みたいなのがあります。

そういうところに入居すると家賃はやっすいですから、生活保護だけでも十分やっていけるはずなのね。

だからホームレスになったという事はよっぽどの事情があるか、ホームレスもどきで生業を立てているか。。。

これ噂では聞いていてですね。

私の友人ママたちは、私に似た勝ち気で『こいつなら女1人でもやってけるわ』みたいなたくましい女性が多いものですから、ホームレスもどきにとても厳しいです。

中にはお前それはハラスメントだろっビックリマークというホームレスもどき(本物のホームレスではなく、公団などに住み生活保護をもらっているにも関わらずホームレスのふりをしてお金をもらおうとする人たち)もいます。

そんなホームレスもどき(有名な人たちが結構います。シティー在住も長くなるとどれがもどきだか分かってきます)がショッピングセンターやビクトリアマーケットの近くで近づいてきては、『金くれよー』としつこくいってくる事があります。

私は大概英語を話せないふりをして無視。

そしたらこの間友人ママがそんなホームレスもどきの1人と、道ばたで喧嘩してました。笑

『あんたそれハラスメントよビックリマーク』とかなんとかいって、でホームレスも負けずにビッチだのなんだのと彼女に怒鳴ってたんだけど、彼女は『あんた人にハラスメントしてる時間があったら仕事探しなさいビックリマーク』と捨て台詞を吐いて去って行きました。

さすがすげえな、と思いながら遠巻きに見ていたのですがね。笑

でホームレスもどきがいることは分かっていも、中々見分けるのは難しいです。

私がいつも、ああこの人障害を持っていて自分で生活保護の申請ができないんだ、って思ってたホームレスのおじさんがいました。

いつも体を斜めにして、腕を折り曲げ苦しそうにぶるぶるぶるぶる腕や指をふるわせているんですね。

しかも歩けなさそうで、足も力が抜けたような感じなんです。

これは脳の病気かなにかで、もしかしたら母と同じ病気なのかなって思ったものですから、いつもお札でお金をあげていたんですね。

手足が不自由なんだろうなあって。

家族がいなくてたぶんホームレスにならざるを得なかったんだろうなあって思ってたんですね。

でもね。

たまに不思議に思う事もありました。

コーヒーを片手にぶるぶる震えてる事があるんですけれども、コーヒーこぼしてないんですよね。

しかもそのコーヒーはどこでどうやって買ってきているんだろう?

ああ誰かにもらったのかな。。とかね。

そういえばあの人平日は毎日いるはずなのに、週末はいないなあとかね。

ホームレスって当然家がないから夜も路上で寝ているはずなんですけれども、夜見かけないんですよね、その人。

しかも毎日結構移動しているの。

ある日はメルボルンセントラルの前。

ある人はデビッドジョーンズの前。

ある日はフェデレーションスクエア近く。

足が不自由そうなのに、この人どうやって移動してるんだろうはてなマークって思ったこともありました。

で、ですね、ある日のこと。

遠くからでもすぐあーあの人がいるって分かります。

相変わらず体をナナメにして手を震えさせている彼を遠くから見つけて、ああ今日もお金をあげようと財布に手を伸ばしたとき。

彼の目の前を歩く人々の波が切れた途端、今まで折れ曲がって震えてた両手がいきなりシャキっとしましてね目

背筋をまっすぐ伸ばして、ポケットからi Phone(ビックリマーク)を取り出して、ピコピコと全然不自由なくメールかなんかをチェックして、でまたポケットにふっつーにi Phoneを戻したら、体をナナメにして手を折り曲げて震え始めたんですね目

おっまっえーーーーーーーーーーーーーーー!!と思ったのはその時です。

お前もホームレスもどきだったのか。。。

という事で、それ以来お金をあげるのは夜も路上で毛布にくるまって寝ている本物のホームレスの人だけにしています。

昼間はいるけど、夜姿が消えるホームレス。

平日はいるけど、週末は見かけないホームレスはホームレスでない確立が高いです。

たぶん9時5時のシフト制で、週末はしっかり休んでいるんだと思います。

かなり稼いでいると思うよー

という事で、観光等でメルボルンにいらっしゃる方はお気を付けてね。

でも本物のホームレスもいるからね。

そういう方々は本当にしょうがない事情で、という場合もあるのでその時は臨機応変に。

ですよね。

photo:01



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